ゲルの社会関係のまじめな話。実は知らないことばっかりでした。
ゲル1帳は、おおむね夫婦を中心とする1小家族が住むが、遊牧民たちは一般に2?3帳のゲルからなる拡大家族集団(アイル、現代モンゴル語では「仲間」とか「村」の意味もある)でまとまって遊牧を行う。拡大家族はそれぞれの戸長が親子、兄弟などからなる場合が多いが、地域によっては戸長の友人関係で血縁関係の薄い数家族が集まる場合もある。同じ地域で遊牧を行う複数のアイルの集合体がいわゆる部族(アイマク)であり、これらが遊牧民の政治単位となるが、現在では解体されており、現代のモンゴル国ではアイマクは県を指す。
19世紀以前のモンゴルにはアイマクに王侯貴族がおり、隷属民の牧夫を抱え、隷属民まで含めゲルが何十何百も集まった大型のゲル集落が存在していた。これを中世モンゴル語ではクリエン、近世モンゴル語ではフレーといい、その中央には王侯貴族の住む大型のゲルがあった。このような大型のゲル、および大型のゲルを中心とした遊牧民の宮廷のことをふつうオルドと呼んでおり、モンゴル帝国のハーンたちは非常に大きなゲルをオルドとしていたことが知られる。
現代のモンゴル国の前身となった清朝統治下の外モンゴルでは、もっとも大きなゲルに住み、もっとも数の多いフレーを従えていたのは外モンゴルを代表する活仏であるジェブツンダンパ・ホトクトであった。のちにジェブツンダンパのフレーは遊牧移動をやめて一箇所に定着し、19世紀には漢民族の商人も住み着く都市に変貌する。この都市が、現在のモンゴル国の首都ウランバートルの前身であるイフ・フレー(大フレー)である。現在も、ウランバートル市内には固定家屋と並んで庭にゲルを立て、都市内であえてゲルで生活する人も非常に多い。
引用『ウィキペディア(Wikipedia)
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